月: 2015年11月 (1ページ目 (2ページ中))

Daily Life ~夜に一杯、あたたかく~

TWININGはエッジの効いたきらきらとした味わい。
鋭利さの先っぽは、実のところなめらかにやすりがかけられたように整えられている。上品で、清らか。
LIPTONは素朴さを兼ね備えたふんわりとした舌ざわり。明るく気軽で親しみやすい。
FOUCHONはきゅんとした可愛さのなかに品のいい流れを感じさせる。

ちょっと街まで出ようかなという、おませさんな香り。

紅茶って好き。
似つかわしいのは管楽器の調べ。
金管を通って、まあるく光る自然な甘みとわずかな苦味。

珈琲は作業のお供で、いつだって机上の相棒。
ぴったりくるのは弦楽器の音色。
低く、低く響くチェロとコントラバス。
重厚で、信頼のおけるどっしりした風味。

潜って潜って、深く、広く、味わい尽くして、言葉に変えて。

BGM、その重低音の響き。
甘くささやく、かすれた声。
音から音へ移りゆくその流れ、耳によくなじむ。
鼓膜に余韻、小さな幸福のかけら。

夜更かしの、甘美な手触り。

ゴールドコースト〔シドニー旅行 vol.5〕

帰路はゴールドコーストにてトランジット。
着陸後、建物までの移動は徒歩でした。
シドニー空港とゴールドコースト空港との対比は、その大きさの違いについて、那覇空港と昔の石垣空港との対比とよく似た感覚です。
こじんまりとしたその空港から20分ほど歩くと、そこにはこの旅随一のビーチがありました。
シドニーの旅のその後に、素晴らしい浜辺というオプションが待っていたのです。
ただひたすらだだっ広く、のっぺりと横に長く、余計なものはなにもなく、行き過ぎる人もほとんどなく、視界に入る色は青、白、緑。そこに、澄んだ強い光。
ごく緩やかなカーブを描く、遥か遠くの水平線。
これまでに訪れたビーチのなかで一番イメージが近いのは、波照間島のニシ浜です。
真っ白で細かい砂は、踏みしめるときゅっきゅっと音を立てます。
乾いてさらさらとして、肌についてもすぐにぱらぱらとはらい落とせます。

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海に向かって左手の沖、弧を描いてまわりこんだ岸にそびえる高い高いビル群。

その最上階から見てみたら、美しい浜辺はどのように映るのだろうと思いを馳せました。

旅の間に出会った人々や、見た景色、感じたこと、考えたこと、その感触のすべてが、この砂浜の風景に溶け、確かなものとして胸に刻まれたように感じました。

マンリービーチ (シドニー旅行 vol.4)

少し歩いて、場所を移すと一味ちがった表情を見せてくれる。
海岸はいつもそうだ。

宿の目の前、ウエストエスプラネード沿いのビーチは、遊泳用の網が張られていて入り江のよう。
水平線は遠く、海が奥と手前に分かれているような印象を受ける。安全に泳げる人間の領域は無論、手前の側だ。
ビーチの端のレストランをはさんだ反対側にはヨットハーバー。
こういう風景には、オープンテラスの店がよく似合う。フィッシュ&チップスをつまみに土地のビールを味わう。完成度の高い景色がその味を引き立てる。たまらない至福の時。

洗練された町並みを歩み進むと、半島のような地形の向こう側にまた海が見える。マンリービーチだ。
今度はダイナミックな視界を占める。太平洋。
波に飲まれてはまた立ち上がり、飛沫とたわむれるサーファーたち。テイクアウトの食べものをカモメの群れに狙われて明るい悲鳴をあげる若い女の子たち。年老いた犬と一緒にゆっくりと散歩をする老人。あどけない表情で見えないなにかを掴みとるかのように手をふってよちよちと歩く小さな子どもたち。
開けた浜辺では、人々の表情や動きがゆったりとしたものに見える。のびやかに、ゆるやかに。
すぐ近くにあるジェラート屋さんのアイスクリームは、コーンにココナツがびっしりとついていてたまらなく美味しい。
山から陽が上り、水平線へと沈むその夕焼けはいつも荘厳で、畏れさえ感じさせる豊かさをたたえる。
日本でも、海外でも、西海岸はいつだってその美しさを誰もに平等に惜しみなく見せてくれる。
そして、この旅ではあらためて東海岸の魅力にも触れることができたように思う。
山側に沈んだ夕陽は、その向こうから強く光を照らし、山の端をくっきりと際立たせる。
溢れるピンクとオレンジが、水面をきらきらと輝かせる。
行きかう人々をも、活き活きと輝かせる。

海岸を巡る旅、それもまたよし。

APLaC訪問 (シドニー旅行 vol.2)

1日目の晩から2日目に、留学生の相談やサポートを行っているAPLaCの田村さんをたずねました。
オーストラリアの固有種のひとつである有袋類クォッカを一目見てみたいと思い、大陸の西側に位置するパースへの旅を計画している間に、辿り着いた田村さんのホームページの内容にぐっと引き込まれたのが出会いのきっかけでした。パースの旅のすぐあとに直にお会いしたときの、まるでエッセイと話しているような感覚をよく覚えています。
毎週更新されるそのエッセイを読むのは月曜日の楽しみのひとつです。
閑静な住宅街の中程にあるその大きな家の周辺には、街路樹と呼ぶにはあまりにも大きく育ちすぎている木々が立ち並んでいます。どの木もとてもエネルギッシュでどっしりとしています。
人々が狭い土地になんとかみんなで暮らそうとビルを建て、上に上にと住居を構築してきた日本の町並みとは一味ちがう趣。どっちがどうということはなくとも、ちがいに気がつくのはおもしろい。
玄関で靴を脱いで階段を上がると、視界が開けて高さのある窓から生い繁る緑が見えます。
大きな本棚には小説や漫画、その他の情報誌などが所狭しと並んでいます。幅広いジャンルです。
インテリアが統一されているわけではないけれど、床や家具の木目と、外の緑と、本や生活に必要なものたちが美しく調和しているように感じられます。
たいへん居心地のよい場所です。

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この場所を起点に、たくさんの若者がスキルアップとパワーアップを図ってオーストラリアの各地に、そして故郷に旅立っていったのだと思うと、なんだか胸がいっぱいになりました。奏でられた物語の足跡が、そこかしこに残っているようでした。

ハロウィンの晩、田村さんおすすめのレストランに場所を移しつつ近況報告や意見交換をして、実り豊かな時間を過ごすことができました。お料理もとても美味しかったです。

Airbnb初体験(シドニー旅行 vol.3)

今回の旅では、宿泊にAirbnbを利用しました。
ウェブサイトを通じて一軒家やアパートの一室を宿泊施設として貸し借りする仕組みです。
シドニーの東海岸に位置するマンリービーチに面した煉瓦色の建物、その一室に泊まりました。
旅を愛するイングランド出身のSherryが宿主。日中には企業勤めもしている美しき女性です。これまでに、インドやアメリカ、アジアの国々を旅してきたそうです。インドの宮殿を訪れた際の美しい写真を見せながら彼女が放った“crazy!beautiful!”という言葉が胸に残っています。
これまでに日本人が泊まったことがあるかと尋ねてみると、学生の女の子が2週間ほど利用したことがある、という返答でした。
まだまだ拙い私の英語を丁寧に聞いてくれた彼女、見知らぬ人を自宅に泊める理由は商売ということだけでなく、「たくさんの人々と出会えるから」とのこと。防犯にも配慮しつつ、楽しんでいる様子が印象的でした。
宿主側を体験してみることにも興味がわきました。

その土地に暮らす人と直接触れ合うことができるのはとても魅力的です。言語の力を身につける意欲も倍増!もっと話せたら楽しいだろうなぁと強く思いました。
日本でも広まりつつあるAirbnb、次回の旅も、また利用してみたいものです。

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(以下の英文は、今回のホストであるSherryに読んでもらうために書いたものです)

I stayed at an inn of Airbnb.
On this system,hosts and guests borrow and lend inns through website.Some inns are solitary house and some inns are one of flat rooms.
The flat is near Manly beach that is located east coast of Sydney.I stayed there.
A host is Sherry who loves travel.She works at a company in day time.She is beautiful.
She has been to India,USA,and other countries in Asia.
Her word made me impressed.”crazy! beautiful!!”.She said so and show a beautiful photo of Indian palace.
I asked her if any Japanese guests have been stayed at her flat.She answered that A female Japanese student stayed there.
My English skill isn’t good enough though,she listened to my talking well.She told me that she hosts the purpose isn’t only doing business,she wants to see lots of new people.She is taking care of security and enjoying those experience.
I’m getting interested in being a host.

It’s really attrective to meet people in person who lives in local place.It makes us really motivatied about studying English.I guess that if I can use English language better,I’ll be able to enjoy talking with people from other countries. Airbnb is getting popular in Japan yet though,I’d like to try again when I visit another countries.

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