1日目の晩から2日目に、留学生の相談やサポートを行っているAPLaCの田村さんをたずねました。
オーストラリアの固有種のひとつである有袋類クォッカを一目見てみたいと思い、大陸の西側に位置するパースへの旅を計画している間に、辿り着いた田村さんのホームページの内容にぐっと引き込まれたのが出会いのきっかけでした。パースの旅のすぐあとに直にお会いしたときの、まるでエッセイと話しているような感覚をよく覚えています。
毎週更新されるそのエッセイを読むのは月曜日の楽しみのひとつです。
閑静な住宅街の中程にあるその大きな家の周辺には、街路樹と呼ぶにはあまりにも大きく育ちすぎている木々が立ち並んでいます。どの木もとてもエネルギッシュでどっしりとしています。
人々が狭い土地になんとかみんなで暮らそうとビルを建て、上に上にと住居を構築してきた日本の町並みとは一味ちがう趣。どっちがどうということはなくとも、ちがいに気がつくのはおもしろい。
玄関で靴を脱いで階段を上がると、視界が開けて高さのある窓から生い繁る緑が見えます。
大きな本棚には小説や漫画、その他の情報誌などが所狭しと並んでいます。幅広いジャンルです。
インテリアが統一されているわけではないけれど、床や家具の木目と、外の緑と、本や生活に必要なものたちが美しく調和しているように感じられます。
たいへん居心地のよい場所です。

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この場所を起点に、たくさんの若者がスキルアップとパワーアップを図ってオーストラリアの各地に、そして故郷に旅立っていったのだと思うと、なんだか胸がいっぱいになりました。奏でられた物語の足跡が、そこかしこに残っているようでした。

ハロウィンの晩、田村さんおすすめのレストランに場所を移しつつ近況報告や意見交換をして、実り豊かな時間を過ごすことができました。お料理もとても美味しかったです。