TWININGはエッジの効いたきらきらとした味わい。
鋭利さの先っぽは、実のところなめらかにやすりがかけられたように整えられている。上品で、清らか。
LIPTONは素朴さを兼ね備えたふんわりとした舌ざわり。明るく気軽で親しみやすい。
FOUCHONはきゅんとした可愛さのなかに品のいい流れを感じさせる。

ちょっと街まで出ようかなという、おませさんな香り。

紅茶って好き。
似つかわしいのは管楽器の調べ。
金管を通って、まあるく光る自然な甘みとわずかな苦味。

珈琲は作業のお供で、いつだって机上の相棒。
ぴったりくるのは弦楽器の音色。
低く、低く響くチェロとコントラバス。
重厚で、信頼のおけるどっしりした風味。

潜って潜って、深く、広く、味わい尽くして、言葉に変えて。

BGM、その重低音の響き。
甘くささやく、かすれた声。
音から音へ移りゆくその流れ、耳によくなじむ。
鼓膜に余韻、小さな幸福のかけら。

夜更かしの、甘美な手触り。