光の狩人

一眼レフを持って、玄関を飛び出す。
外は一面の青空。
光は太陽の子どもたち。地球に降り立ち、色に変わる。
すべての色は音を奏でる。
青色の音は、しんとした澄んだ音。
どこまでも奥深く、かすれて響く。
太陽の光は真っ白で、絵で見るよりも肌に痛みを与える。
つきーんと突き刺さるような明るさが瞳を攻める。
少し歩くと、空と大地のはざまに緑が横たわる。細く、平たく。
緑はもくもくと膨らみ、どっかりと胸に響いて安心感をくれる。
青と白と緑は基本色。
そこへ、バナナやオレンジの黄味が心地よく刺さって加わる。
黄色系は新たに、潤みを与える。金属音よりもなめらかな、こくのある響き。
一歩踏み出すごとに浜にめり込む足、それを包み込む細かい砂。
白の音は平面。凪のように横にまっすぐに奏でる生真面目で確実な乾いた音。
履いているサンダルは茶色だが、人工物の発する音はずいぶんと安っぽい。
広大な浜辺に気まぐれに点在する背の低い木々。
ほんとうの濃い色の木肌からは、チェロとよく似た音が聴こえる。
身体を両脇から持ち上げて支える力強く深い音。

にぎやかでカラフルな視界を、広角レンズで拾い上げる。一気に。

光を狩り、掌におさめる美しい世界。

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