ガソリンとなりうるポジティブなエネルギーの補給。増強。

幸せなら、幸せなほど、よきものを無尽蔵に生み出すことができる。幸福感や、充足感は、潤滑油としても素晴らしい働きをする。全身の感覚器が受け止めた心地よい感触を、瞬時に脳へと、そしてペン先へと送り、考える間もなく形になる。ほんとうは、もっともっとよきものなのに、と僅かな悔しさを伴いつつも。味わった幸福を保存しておける唯一の、やり方。絵でも、写真でもかまわない。
呼吸や排泄と変わらない「表す」というのをしないではいられなくて、どんなときでもこうして紙や画面に向かう。
悲しいことも、同じくらいリアルに保存されていまいそうだけど、文字のなかに幽閉しようと思う。解き放たれて、自分や周りの宝物のような人たちに、二度と襲いかかることのないように、まじないをかけて。
そういう力をつけるために、つける必要があるということをわかるために、旅に出たのもあるのかな。

魔よけと、護りの魔法。
祈りと呪いは、同じエネルギーから生まれているのかもしれない。

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まず、毎日見る圧倒的な夕陽。

そこにいる、大切な家族や仲間。
畏れを感じさせる大きな自然。海。生き物。
適量のアルコール(たまに不適量)と、自家製のカレー、タコライス、トルティーヤ。
新鮮な葉野菜たっぷりの大盛りサラダに、瑞々しい果物。
自分で育てた野菜もあるよ。
スローなミュージックと、暖かい南風。 現地の友人のバンドの生演奏かもしれない。
化粧は少しだけして、綿とか麻とかの楽ちんなワンピースだったり、やっぱりTシャツだったり。麻やココナツや石のアクセサリーははずせないね。
隣の家の大きな犬も、ゆるい音楽を聴きながらまどろんでる。
うちのアヒルと鶏は、夜だからもう寝てる。明日も新鮮な卵を生んでね。
だんだん様になってきた手作りの家具は、アジアンテイストの染め物の布とよく合う。
似たような話を、海岸を見渡せる小高い土地のテラスでいつも話している。
でも、似ているようで毎回少しずつ進化してる。
それは明日の仕事によき影響を与えて、日中の暮らしをも輝かせる。

いつだって、素敵なアイデアたちは幸福なできごとの共有から生まれるんだよ。

そこに向かっていく現在、もうすでにはじまってる航海と冒険。