心地よい空間創りをしている方々を訪問。
2016年5月28日、天気は曇り。
雲に覆われた太陽から届く光はごくわずか。
訪問先に足を踏み入れると、その空間に似つかわしく、美しい光に満ちていた。
ふんだんに取り入れる空の明るさ。
光を通す余白は、風と空気の巡る道になる。
清らかな気の流れが、いつもそこに。
その仕組みを古くから用いていた、和の建築。
穏やかで、まるい光を集める畳敷きの空間。
屋根まで突き抜ける高い天井から入る澄んだ光と、
高潔な龍が静かに行き交うような、余白を流れる風の気配、
それらを引き立てる色と音。
心地よさが、人々の笑顔をよりやわらかいものにしていた。
その笑顔が、空間の居心地の良さを育んでいた。
―――――循環。