2015年の盛夏、カリフォルニア州サンディエゴにて。
コンベンションセンター前のテラスは強烈な光に溢れていた。
眩しすぎる太陽の光をわずかばかりに遮るパラソルの青がよく映える。
ジョギングに、散歩に、気軽に挨拶をしながら人々が通り過ぎる。
広場の面積に対する人口の密度が濃すぎず、かといって人っ子ひとりいないわけでもない。
そのほどよさも、居心地の良さの理由のひとつだろう。
中部地方を週初めから覆っていた雨雲が去ったのは、昨日の夕刻。
起床、窓の外に青空と生い茂る濃い緑。
「もうすぐ来るよ」と夏が顔をのぞかせた。